こんにちは、yumekiです。
昔、男子ダブルスの試合に自分よりだいぶ上手な人と組んで出たとき、テニスの実力
で凄いなぁと思ったのはもちろんなんですが、それ以上に感心したことがありました
のでそのお話をします。
当時の私とそのペアのレベル
当時の私はオープンレベルのそれほど規模の大きくない草大会でちょこちょこ優勝で
きるようになった頃で、市区民大会では1.2回準優勝はしましたが、まだ優勝はでき
ていないくらいです。
そのペアのテニスのレベルは、単複で都道府県大会の優勝を争うようなレベルでした。
年齢は私より10歳以上若い人でした。
試合は進み…
ペアが上手なこともあり、試合はトーナメントだったのですが競ることもなく順調に勝ち進みました。
迎えた準々決勝、対戦相手は前回優勝している第一シードのペア。
組み込んでいるだけあってとても良いコンビネーション。
私は、
「ペアが上手いんだから勝たなくては…」
と思いすぎて
「余計なことしないでペアに任せたほうがいいな」
と消極的になり、手を出すべきボールに手を出さずペアに負担をかけ、手を出さなくていいボールに手を出してミスをして、いいところなし…
それでもペアが孤軍奮闘頑張ってくれて、試合は一進一退で進みタイブレークへ。
ペアの対応は
準々決勝、私は本当に酷い状態でしたが、ペアは私に一切プレッシャーをかけるような事は言わず、終始笑顔で話しかけてくれていました。
それでも自分で自分にプレッシャーをかけてしまっていた私はなかなか緊張がとれませんでした。
そしてタイブレークになり、私の緊張感は更にUPして、けっこう挙動不審な感じになっていたかもしれません。
そんな私に彼は、
「yumekiさん、リターンどこに打ちますか?」
と聞いてきました。
「えっ?どこに打ったらいいと思う?」
と聞き返すと、彼は
「yumekiさんが1番ワクワクするところに打ってください。それはどこですか?」
と言ってくれました。
「ワクワクするところ…ワクワクするところ…」
とブツブツ言いながら本気で考えたら自分の1番得意としているショットが頭に浮かび、それをペアに伝え実行したところ、うまくいきました。
そこからの私は常に「ワクワクするところ」を探してプレーすることを心がけたところ、自分で言うのもなんですが別人のようにイキイキとプレーしタイブレークを征して、準決勝では都道府県大会のシングルス優勝者に競ることなく勝ち、決勝戦にすすみました。
決勝戦の相手は都道府県規模の大会で何度も優勝しているペアで残念ながら負けてしまいましたが、実力以上に競ることができました。
決勝戦のコートにいる4人中、自分だけ明らかに実力が圧倒的に劣る中で、自分のできることはやった上での敗戦だったので、やりきった感はありました。
まとめ
準々決勝タイブレーク以降の私はいわゆる“ゾーンに入っている”状態で、とてもよく集中できました。
それは自分が“ワクワクする“事を選択し続けた結果です。
その後も“ワクワクする”事を意識するようにしていて、必ずしもゾーンに入れるわけではありませんが、大きなヒントにはなりました。
「ワクワク…」の声かけだけではなく、ピンチのときも私がミスしたときも常に笑顔でいてくれたこの時のペアに対して、私は絶大なる信頼感を寄せていたので、そういった事の心理的影響もありました。
自分の声かけや態度がペアに与える影響って大きいんだなぁとこの時強く感じ、私も彼のようにありたいと思いました。
年齢は関係ないんですね。
今自分ができているとは思えないので、あらためて実践していこうと心に決めました。
お読みいただきありがとうございました。この記事があなたのテニスの気づきやきっかけになったら嬉しいです。